慢性的な咳に、男性よりも女性が苦しんでいる。
このところの私、匿名Aさんは調子が悪い。
季節の変わり目のせいか、咳喘息の症状が強くなっています。
私の場合、倒れそうなほどのひどい発作はないのですが、とにかくすぐに咳が出てなかなか止めることができません。
終始咳ばかりしているので、声も枯れがちです。
職業柄、仕事で大きな声を出さなければならないのに、思うように声が出なくて困ってしまいます。
嗚呼、早く夏にならないものか…
毎年、夏になれば症状がほぼ治まってくるので、今から夏の到来が待ち遠しい今日此頃です。
しかしながら、慢性の咳を有している場合、我々男性よりも女性の方が苦しんでいるのかも知れません。
マサチューセッツ大学のグループから、慢性的な咳の影響は男性よりも女性のほうが大きいことが報告されました。
【情報源】
Gender Differences in Health-Related Quality of Life in Patients Complaining of Chronic Cough
Chest 125(2):482-8(2004)
【内容】
慢性的な咳のため通院している172名(男性56名、女性116名)と、対照群として咳があるものの苦痛を感じていない喫煙者(男性9名、女性22名)に「咳に特異的な生活の質に関する質問表(CQLQ)」を記入させた。
この質問表は、28の質問を
1. 肉体的苦痛
2. 心理社会的問題
3. 機能能力の低下
4. 幸福感の欠如の感情
5. 肉体的苦痛
6. 個人的安全における心配
という6項目に分けて検討するものである。
結果は、男性と比べて女性の方が有意にQOLが低下しており、最も男女差が大きかった項目は、「パンツを濡らす(尿失禁)」であった。
確かに、尿失禁はキツそうだ。女性はなかなか大変なようです。
ところで、上記した通り、この質問表は28個の質問から成り立っていますが、そのうちの一つに『can no longer sing(もはや歌えない)』というのがありました。
歌好き、カラオケ好きの私にとっては、この質問が一番重要かもしれません。