髪の毛は再び生えるかもしれない


髪の毛の比較的多い私には直接関係ないのですが、『新しい毛嚢(毛根を包む袋状の上皮組織)に変化する細胞が発見された』という最近の報告が興味深かったので記載しておきます。

【情報源】
Nature Biotechnology, 2004 Mar 14
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15024388

【内容】毛嚢に幹細胞(様々な組織に成長する可能性のある母細胞)が存在すると考えられてはいたものの、その細胞が毛嚢のどの部分にあるかを特定することができなかった。そこで、遺伝子上にケラチン1-15プロモータ領域を持ったマウスの毛嚢細胞(ケラチンタンパクを生成できる細胞)を分離したところ、やがて毛嚢そのものに成長し、毛の形成も認められた。


毛嚢に成長する幹細胞をヒトでも特定できたなら、脱毛治療にもつながるのかも知れません。


また、既に発売されている発毛剤「リアップ」との違いも気になったが、はっきりとした違いはつきとめられませんでした。

【リアップのHP】
http://www.taisho.co.jp/riup/index.html
体の毛が濃くなるという副作用を生かして発毛剤に開発した経緯は、なかなか興味深く感じます。